Yaffle(ヤッフル)が関ジャムで語った藤井風との楽曲制作!ラジオで語った制作秘話も

音楽

こんにちは~nannanです♪

今日は3/28に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』から音楽プロデューサーYaffleさんとミュージシャン藤井風さんについてのお話です。

2020/12/17の『SONAR MUSIC』でのお話や武部聡志さんの『SESSIONS』(音声コンテンツ)のYaffleさんとのトークでの、藤井風さんとの楽曲制作についての部分を抜粋してお届けします。

2021/03/28『関ジャム 完全燃SHOW』

この日は、「名曲の裏にあるアレンジの秘密!!」と題し、話題のプロデューサーとしてYaffleさん、名プロデューサーとして武部聡志さん、のお二人が出演。楽曲制作の裏側に迫る興味深い話続出のお宝回でした。

「この番組大好きだったんで…裏方をプッシュアップしていただいて、そのおかげで僕もだいぶ恩恵を…」
と話すYaffleさんに「え?恩恵いってます?」と村上さんが尋ねると「偉そうにできる」と即答(笑)

武部さんのYaffle評は「今、日本で一番時代に合った最先端のサウンドを作る!」という最上級の誉め言葉。

お二人は同じ音楽大学(国立音楽大学)出身です。

 

 

番組はお互いへの質問形式で進行しました。その中からYaffleさんの藤井風さんに関する回答にスポットを当ててみます。

最初の質問は武部さんから。

藤井風さんとはどういうやりとりで曲を作り上げているんですか?

「藤井風さんは我々プロから見ても本当に素晴らしいので、どういう風に役割分担してあのサウンドを作り上げているのかをちょっと素直に聞いてみたいと思った。」ということでした。

まずYaffleさんから見た藤井風さんは

『野球でいうところの5ツールプレイヤー。全部そろっている子だなぁと思いますね。』

5ツールプレイヤー : ミート力・長打力・走力・守備力・送球力すべてを兼ね備えているプレイヤー

 

番組では藤井風さんの「青春病」をもとに楽曲制作の流れを解説しました。

 

  1. 藤井風が作詞・作曲したピアノ弾き語りのデモ音源が送られてくる
  2. 藤井風からアレンジの方向性が伝えられる
  3. アレンジする
  4. レコーディング
  5. トラックダウン(仕上げ)
  6. マスタリング

 

藤井風が作詞・作曲したピアノ弾き語りのデモ音源が送られてくる

「デモ音源」は自宅でスマートフォンで録音したんだろうなという感じのもので、番組内では「青春病」のピアノ弾き語りデモ音源の一部が公開されました。これはレア!

聴き終えた丸山さんが「十分です。」というくらいの完成度。
実際、アレンジ後を知っていても、途中のコードが若干違う…くらいの印象でした。

Yaffleさんのデモを聞いた感想は

「とてもトラッド(伝統的)な印象を受けた。今っぽいというよりはなつかしい感じがした。」

そして、今の時代に合うようにするにはどうしたらいいか考えますが、「いくらモダナイズ(現代化)しても曲としてつまらなくなってしまったら最悪」だと話しています。

 

藤井風からアレンジの方向性が伝えられる

デモが送られてくると、次にアレンジの方向性に関する要望が伝えられます。
具体的なリファレンス(参考資料)がついてくる場合もあるし、「僕はこう考えています」とはっきり言うパターンもあるようです。

 

リファレンスの例として、アルバムの中から2曲教えてくれました。

「特にない」    → Nujabes(「ローファイ・ヒップホップ」というジャンルを確立した日本人男性)
「死ぬのがいいわ」 → Lizzo(アメリカの女性シンガー)

 

番組終了後に風さんがInstagramのストーリーに補足説明のように

My inspiration for 特にない → Reflection Eternal(Nujabes)
My inspiration for 死ぬのがいいわ → Truth Hurts(Lizzo)

と、原曲の2曲をUPしていました。

 

「風さんから伝えられたアーティストをYaffleさんが知らないことも?」の問いには「あります、あります」と回答。

 

また、風さんから情景を伝えられてもYaffleさんにはイメージが浮かばないこともあって、「僕は東京出身で、彼は岡山県のさらに地方の出身」と前置きしたうえで

「国道沿いの下校の夕日の流れる穏やかな光景」と言われても「僕の場合は下校は表参道(笑)」

これにはスタジオの皆さんも大笑いで「都会っ子」とか「ええとこ出身やな」とか突っ込んでいました。

 

アレンジする

通常、だいたいデモを聞けば「こうしたいんだろうなぁ」というのがわかるが、藤井くんの場合は「え?その曲でそういう風にしたいんだ?」っていう…全然完成品が思いつかない。僕がその曲を聞いてどうそう落ち込むんだろうっていう…AとBが結びつかないというか、それを何とかうまくやってみると意外にハマりがいいんだなと思ったりする。「意外性のあるアレンジイメージが多い」という話をしています。

 

藤井風さんからの要望 「青臭さと洗練の融合」

Yaffleさんが目指したもの 「J-POPの普遍性と2020年になじむ今っぽさ」

 

手法1*前奏にボーカルチョップ*(時代感という意味で取り入れる)

ボーカルチョップ:全く関係ない曲のアカペラ音源を、編集で歌として聞こえないくらいに切り刻んで、ぐちゃぐちゃにパズルみたいに混ぜてハメ直して(配置や音程などを変えて)新しいメロディーを作ること。
2010年以降のクラブミュージックでトレンドとなった手法。

ネットには歌い手がアカペラで歌っている音源が売られているそうです。ビックリ!

 

手法2*情報量を減らすサビ*

サビはその曲の一番盛り上がるところで楽器がたくさん入ったり音量が上がるのがセオリーだが、ギターやピアノはボーカルとぶつかる(音域が近い)のも事実。
リスナーはアーティストの声が聴きたいと思うのでギターやピアノをバッサリ切ると今っぽくはなる。
今っぽい=いい曲ではないのでさらなる思考が必要。

青春病の歌詞から、この曲は青春の曲ではなく青春に囚われた曲だと読み取れる。
20~30代が思う青春感が必要だと感じ、歪んだギターがなると高校生とか青春を感じるのではないか?というところにたどり着く。
が、ジャカジャカ弾くとボーカルの邪魔にもなるし王道のサウンドになって今っぽくない。

結果、Bメロ(サビの手前)までをどんどん盛り上げていき、サビは歪んだギター一音だけ弾くアレンジに!
そうするとサビ前に盛り上げているので、サビもギターがジャカジャカ鳴っている錯覚に陥る。
が、実際は単音なので歌が引き立つ。

というYaffleさんの説明の後に実際に「青春病」を流しました。

 

これがあらためて聞くと本当にすごい!スタジオも絶賛の嵐でした。そして武部さんが

「このサウンドは若い人は新鮮に感じるし、逆にJ-POPをずっと聞いていた人がどこかで懐かしさも感じるし…多分藤井風さんのファンの人っていうのはすごい幅広いと思う。我々の世代にも訴えかける何かがある。」

と話したのを聞いて私も思わずうなずいてしまいました。

藤井風さんの反応

Yaffleさんのアレンジを聞いて、風さんはとてもトラッドな…J-POPっぽい印象を受けたそうで「どういう想いがあったんですか?」と逆にYaffleさんに質問しました。

Yaffleさんが「この曲の元にある良さを一番出すためには、過度に今っぽくというかバタ臭く…アメリカイギリス意識してますってしすぎるよりは、日本のJ-POPの和で培ってきたような流れの中でさらに上を目指したほうがすごいよくなると思うんだよね。」と話すと風さんは「あ~なるほど」と答えたと話しています。

 

ここで安田さんからアルバム曲「罪の香り」について質問。

デモの段階からコードは積まれている?

番組では以前、川谷絵音さんも「罪の香り」のコード進行を「マジ思いつかない!」と絶賛していました。

そもそもコード進行はアレンジャーがアレンジの段階で決めることもあるのですが…Yaffleさんの話では、風さんは自覚して「このコードを使おう!」と思うタイプではなく、響きでコードを覚えているタイプ。

コード進行はデモから本人がしっかり作っているとのことで、武部さん曰く「天才的ですね、それは。」

 

今回は藤井風さんの楽曲についてのみ取り上げましたが、他にも興味深い話はたくさんありました。
中でもこの話はとても心に残ったので簡単にお話ししますね。

Yaffleさんから武部さんへの質問です。

アーティストから原曲をもらった時に自分なりの解釈をどうアレンジに込めますか?

武部さんの回答は

「そのアーティストが何を伝えたいかを理解すること。そこにどういうメッセージが込められているか、それをまず自分が100%理解したところでアレンジに取り掛からないと的が外れたものになってしまう。」

そして、一青窈さんの「ハナミズキ」を例に話を続けます。

「これは一青自身がニューヨークのテロの時にニューヨークにいる友達のことを想って歌った曲、書いた歌詞なんです。一般的にはラブソングと思われているかもしれないですけど、これは彼女の中では反戦歌。
『君と好きな人が百年続きますように』という想いをみんなが持っていたら戦争はなくなるっていう…こういうテロとか起こらないっていう…そういう反戦歌だと思うんですね。

僕は彼女が伝えたいメッセージを自分なりに受け取って、この曲のアレンジで一番力を入れたのが、間奏のところでAメロのメロディーをストリングスの全部のパートがこの(と言ってキーボードでAメロを弾く)っていうのを全員がユニゾンで弾く。これが僕のアレンジのこだわりで、それが、ひとつになるっていうメッセージを僕なりに送っている。」

そして、間奏の少し前のところからがスタジオに流れました。

「反戦歌と知って聞くとさらにグッとくる」と高橋さん(サバンナ)も言っていましたが、私もこの歌がさらに好きになりました。

 

 

 

Yaffleさんは番組最後にも「すごい楽しかったです。これでより偉そうにできるかな?って(笑)」

そして、この番組の間中、Yaffleさんの話を聞いている武部さんの温かく穏やかな表情がとても素敵でした。

 

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2020/12/17『SONAR MUSIC』Yaffleパートまとめ

特集「音楽プロデューサーって何するの?」
ゲスト:Yaffle / 坂東 祐大(米津玄師「STRAY SHEEP」アレンジ他)

 

★藤井風さんとはどんなきっかけ知り合ったんですか?

「レコード会社の人の勧めで…いいんじゃないかって。高岩 遼、SANABAGUNの高岩 遼のアルバムを聞いてくれてたみたいで、なんかそのつながりで。」

 

★ピアノの弾き語りのデモを「こういうアレンジがいいな」って藤井風さんとお話して…みたいな感じですか?

「そうですね~基本なんか本人が自宅でボイスメモに録ったデモがあって、それを聞いて「こういった感じがいい」って本人が言うときもあるし、キャッチボールして作っていく感じですね。」

 

★ファーストアルバムで一番時間をかけたのはどういった点ですか?

「一番時間をかけたのは…やっぱ本人の本人らしさが出るようにってとこですかね。そういう意味では結構自我を入れないようにしました。」

 

★楽器を触りながらやるのか、手放しで考えてやるのか…?

「あ~触りながら…」

 

★「HELP EVER HURT NEVER」から楽曲一つ例に挙げてプロデューサーとしてどんな提案をされたのか?

「優しさっていう曲で2番があったんですけどその2番を消したっていう。」
「え、がっつり?なんか言われたりしませんでした?」
「そん時は絶対言われると思ったんだけど意外に『確かに』って(笑)」

 

★優しさを聞きながら坂東さんが「凝ってるね~このアレンジ」と言っていたがどのあたりが?

坂東「途中の転調が、こういくんだ~みたいなところがいろいろあって。(弾きながら)これがおしゃれですよね?これ一発ソロで鳴るところすごいカッコいい…あれYaffle先生アレンジ?」

「いや、どうだったかな(笑)コード進行は基本は彼のプライマリーな部分な感じがしてて、そこを間引くと全然違うものになっちゃうんだろうなって思ったからあんま触んないようにしてて…」

 

★リスナーからの質問「制作においてエラーに直面した時乗り越えるために心がけていることがあれば教えていただきたいです。」

「状況によるかな…まあ一個はそれまで自分がやってきたことを忘れる。A案出して没ったらAをいい感じにしようとするんじゃなくてなかったことにして新しくBをつく作った方が上手くいくことが多い。」

 

坂東さんのお話も楽しく、NAVIGATORの「あっこゴリラ」さん含めた3人でのわちゃわちゃした中に濃い内容の会話で、あっという間に時間が過ぎました。

 

 

2021/03/28『武部聡志のSESSIONS』

「今最もノリに乗っているプロデューサーそしてソングライターのYaffleさんです。」という冒頭の紹介。

武部さんはすごくYaffleさんをかっていますね。

「関ジャムでの共演をきっかけに、お互い同業者でもあるがいろんな意味で若手ナンバーワンで、僕自身すごく学ぶところが多くて、今日もいろいろ音楽の話をさせていただけたらいいなぁとお呼びした次第です。」

 

★藤井風くんとの出会いは?

Y「デビューが決まって、ある種実験的に何人かのうちのひとりとして呼ばれたのかな~って思ってて、やってるうちにだんだんうまがあってきて、アルバム1枚作ったって感じですかね。」

武「なんかそれはすごい運命的な出会いだし、愛称も良かっただろうし、藤井くんが求めたサウンドがあったんだろうね。」

Y「本人バンドもしたことがないって言ってて、バンド演奏はあるけど、いわゆる自分のサポートを友達に頼むことはあっても横並びのバンドみたいなこともなくて、共同で自分の音楽を作り上げるのは全く初めての経験だったみたいで、そういう意味でも刺激的でした。」

 

★頑固な人?それとも割と何でも受け入れてくれる人?

「表層的にはいわゆるステレオタイプのアーティストのイメージ、孤高でコミュニケーションがあまりとれなくて声が小さくてでも頑固みたいなイメージだったけど、コアな自分の譲れないところはあるにせよ、結構意外に柔軟に話を聞いてくれる。」

 

武部さんは風さんに岡山で育ったバックボーンを感じると話していました。
言葉の選び方もそうだし歌い方も、なんかのびのびしていると。

Yaffleさんも「修学旅行以外で県外に出たことはないって言ってました。」と付け加えてましたね。

 

今回はソロワークスについての話が多かったので風さんとの話については少しでした。

Yaffleさんのアルバム「Lost, Never Gone」はこちらから

武部さんの若い人から学ぶという姿勢や、Yaffleさんのいろいろな考えが聞けて私も勉強になりました。
お時間ある方はお聞きになってはいかがでしょうか?

 

まとめ

Yaffleさんが関ジャムで語った藤井風さんとの楽曲制作のお話、またラジオで語った制作裏話などをお届けしました。

アレンジという仕事は自分の中にたくさんの引き出しを持っていないと難しそうですね。

アイディアを生み出す力と、冷静な判断力も求められるポジション。

アーティストとの相性も左右すると感じました。

それらの壁を乗り越えた作品だけが私たちの目に耳に触れることができるんですね。

こういう話はなかなか貴重で知ることができてよかったと思います。

Yaffleさん、藤井風さんの次の作品も楽しみです。

 

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