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夜廻り猫とは?キャラクターと作品の魅力をご紹介!

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こんにちは~nannanです♪

今日は私のお気に入りの漫画「夜廻り猫」のお話です。

「夜廻り猫」の魅力と主人公の猫とその仲間たちを、その猫たちを取り囲む人間も含めてご紹介します。

「夜廻り猫」とは

「夜廻り猫」は「カンナさーん!」「ハガネの女」「エデンの東北」の作者でもある深谷かほる先生の作品です。

2015年10月、ツイッターにて連載が開始された8コマ漫画。

入院中の息子さんに何か楽しみを…と思ったことが描き始めたきっかけです。

 

主人公は半纏を着たグレーの猫「遠藤平蔵」が夜な夜な街を歩き、涙の匂いをかぎつけて現れます。

そして話を聞いてくれて、寄りそったり励ましたりしてくれるのです。

その時々で出てくる登場人物もみんな個性的で魅力的。

 

どのお話も、読んでいて心が温まります。

どうすることもできないもどかしさや悲しさを描いたお話にも温かい余韻が残ります。

私は本来どうすることもできないもどかしさや哀しさを描いたお話は苦手です。

自分の心の行き場を失ってしまうからです。

でも、「夜廻り猫」にはそのままでは終わらない優しさがあります。

私はそれが「夜廻り猫」の一番の魅力だと思います。

 

私が「夜廻り猫」という漫画を知ったのは2017年12月。

佐竹茉莉子さんの著書「猫だって……。」の帯がきっかけでした。

佐竹茉莉子さんがブログに

うれしいことに、大好きな「夜回り猫」の作者深谷かほるさんから、帯の言葉をいただきました。
しあわせな本です。(原文まま)

と記していたからです。

 

「猫だって人と同じ、幸福の形はたくさんあるはず」深谷かほる(マンガ家)

 

 

私はこの言葉に惹かれ、ツイッターで読み始めました。

引き込まれるように過去にもさかのぼって読みました。

単行本は現在第8巻(講談社)まで出ています。

もちろん私も全巻持っています。

「夜廻り猫」登場人物(猫)

では、その魅力的な登場人物(猫も人も)をご紹介しますね。

遠藤平蔵(平さん)

 

 

「夜廻り猫」の主人公のグレーの猫。

なぜ「遠藤平蔵」というのかちゃんと理由があるそうで、そのうち描くつもりだと

2019年8月に私が行ったトークショーで深谷先生が話していました。

いつも半纏を着て、頭の上に缶詰をのせています。

「泣く子はいねが 泣いてる子はいねが」

そう言って夜の街を歩き、涙の匂いがするところに現れ、そっと寄りそってくれます。

彼の背中はいつも傷だらけ。

誰かのつらさを聞くと背中に傷が増えていくのです。(第52話「凍えた時」より)

永沢家に「うちの子になりなさい」と言ってもらったこともありますが、外での暮らしを選びました。

この時私は「なんで!」と思いましたよ。でも、それが平さんなんでしょうね。

シャワーが大の苦手。

 

重郎

 

 

 

第68話「祝い」から登場する茶トラの仔猫。

生まれたばかりで姑獲鳥に襲われているところを遠藤に助けられます。

その時すでに右目はとられていたため、通りかかったその界隈の最長老猫に

「そのまま死なせてやれ」
「目がなくては生きていけない」
「我々の手では水ひとつ運んでやれない」

と言われます。

遠藤は「…そうかもしれない。でも、まだ生きている」とすぐそばの川に飛び込み戻ってきます。

「そうら水だ。乳とはいかんが吸え吸え。おまいさんは濡れないようにな」と体についた水を吸わせます。

「その子はどのみち死ぬだろう」という最長老猫に

「それでもいい」「これは生まれた祝いです」と答える遠藤。

生き延びた重郎はその日から遠藤と一緒に過ごします。

そして自分のことを「じゅーろ」と言うになりました。

私は「じゅーろ」の話す言葉が大好きです。とってもかわいいの♬

 

ニイ(兄)

 

 

重郎にとても懐かれている一匹狼的な黒白のはちわれ猫。

重郎に食べ物を持っていくことを使命と感じています。

ニイは重郎に

「はじめからはもらえないものもある」
「だが一番大事なものはきっと手に入る」

と話します。

「だいじ?」「なんだ?」

と聞く重郎に

「手に入ったらわかる」「それがあればなんでもできる」

と答えます。

「ニイはてにはいったか?」

「…ああ」

「それはなんだ?」

「…おまえだよ」

 

 

 

 

作家の先生(人間)と暮らしているサバ白。

遠藤の親友で、家にも招き入れ楽しい時間を過ごすこともあります。

よく「機嫌がいいのが僕の仕事さ」と言い、穏やかな性格です。

私は宙さんと先生の会話が好きです。

いつも穏やかで温かくて読んでいてホッとします。

 

ワカル

 

 

「そおですよね~」「わかります~」が口癖の卵色の猫。

さっちゃんという年配の女性の家で暮らしています。

遠藤のように夜廻りもしますがまだ「見習い」です。

無邪気でわがままだけど本当の優しさを持っています。

私が一番好きなワカルの話は、ワカルがいつも首に巻いているスカーフのお話(2巻178~181話)。

 

ゼン(全部)

 

 

集会がしたくていつも参加者を待っている少し毛の長い茶と赤毛。

みんなと話がしたくて

「あと5分待ちます」
「あと3分待ちます」
「楽しいよ~」

と呼びかけますがなかなか集まりません。

初めて遠藤が話しかけたときも「僕はおもしろくないんだね」「いつか 誰か 来てね…」

すると遠藤が「今が集会ではないか」と手をたたきます。(パフパフパフ)

だんだん聞いてくれる猫が出てきて、だんだん自信もつけていく様子が折に触れ描かれます。

私はゼンが大好きです。

深谷先生直筆のサイン本も「ゼン」の絵を選びました。

 

ラミー

 

 

雨に打たれて弱っているところを遠藤に助けられ、永沢家に連れて行ってもらった白に茶色のぶち。

永沢家で幸せに暮らしますが、先住の犬や家族に嫌われないようにいつも遠慮がち。

永沢家はそんなラミーをわかって大切にしてくれています。

ラミーも少しずつ永沢家に溶け込んでいきます。

私はその様子を見てホッとします。登場する猫のその後の姿も楽しみの一つです。

 

メロディ

 

 

お金持ちの家で姉のカラーと一緒に飼われているシャム。

ゼンが好きで家を抜け出して集会に参加することも。

ゼンに名前を聞いたときに「ない」と言われ「私が考える」と言ったのですが

どの名前も素敵で決められず全部つけてあげたいからと「全部」という名前をプレゼントしました。

ゼンとメロディは両思いです。

この2匹のかわいいやり取りに私は思わず微笑んでしまいます。

 

カラー

 

 

メロディの姉のシャム。メロディからは「おねえちゃま」と呼ばれています。

イケメンとおいしいものが大好き。

読書家で教養もあります。

メロディの恋の悩みのよき相談相手で、温かく見守っています。

通りかかった遠藤と重郎においしいものをご馳走してくれることも。

私にもご馳走してほしい…笑

 

布美(おこそ頭巾)

 

 

日本舞踊のお師匠の家で暮らす白猫。

夜になると頭巾をかぶって街に出て、お腹を空かせた猫(や人)に肉まんを配ります。

飼い主のお師匠さんは高齢で、買ってあることを忘れてまた肉まんを買ってきてしまうことがよくあり、

それを配っているのです。

口癖は「食べてから考えな!」

 

元・重郎(最長老猫)

 

 

遠藤が重郎を助けた後、その噂を聞きつけ身動きが取れない遠藤の縄張りを奪おうとする猫たちがいました。

遠藤とニイでその猫たちと戦おうとしていた時「待てい」と最長老猫が現れます。

「千匹を倒した猫 ”中央線の牛”!」縄張りを奪いたい猫たちは自分たちに加勢してもらえると喜びましたが

最長老猫は「戦争は許さん 全滅への道だ」「戦争したい奴はまず一対一で俺を殺せ」とその場を治めます。

そして宙が暮らす作家の先生の家での猫たちの新年会。

最長老猫の上にピョンと飛びのる重郎。

「親も目もなくしてもおまえは生き抜いた そして誰も殺していない」

「なんと美しいことだろう」

「私の名をこの子に与える」

「重郎だ」

こうして仔猫は「重郎」となり、最長老猫は「元・重郎」となりました。

「重郎さんお名前をなってしまっていいんですか?」と聞く遠藤に

「いいさ わしは気楽な名無しに戻る」「生まれた祝いだ 遅れたが」と答えます。

 

ぼうし

 

 

ずっとひとりで生きてきたこねこ。

たびたび遠藤と重郎の前に姿を現し、つかの間はともに過ごすのですが、すぐに逃げてしまいます。

が、ある日を境に遠藤と重郎と行動を共にするようになります。

以前は話すことができていたのに、声が出なくなっていました。

そして、きよしというこねこが住み着いた家の潔(きよし)さんというおじいさんと知り合います。

潔さんは高齢のためこねこを飼うのは無理だと娘に言われ、きよしを娘に託します。

元気のない潔さんを見て「ぼうし、ここにいる」と自分の口でそう言いました。

その時重郎は「いやだ!ぼうしは俺らと一緒にいるんだ!」と反対しますが

遠藤に「ぼうしは声が戻ったな、やりたいことを見つけたんだ」と優しく諭されます。

その後、きよしも戻ってきて潔さんと猫2匹の暮らしが始まるのです。

このお話は第699話から全10回の「おじいさんと子猫」で読むことができます。

とても素敵なお話なのでぜひ♪

 

 

その他のメンバー

他にもまだまだたくさんいるのです。

*永沢家(優しいお父さんとお母さん)

*作家の先生(宙の飼い主)

*狸一家(作家の先生の庭で暮らす4匹)

 

*らぴ(永沢家の先住犬パピヨン)

 

*雑巾野郎のグレル・モエル・ショゲル・サトル・ビビル
(ワカルと同じ卵色の猫たちで雑巾を持ってかけつけてくれる)

  

 

 

*モネ(飼い主にわがまま放題の猫)

 

*ハッピー(遠藤たちは柴犬殿と呼んでいる)

 

*ラブ(フードと一緒にやむない事情で置き去りにされたが優しいタケシの元で暮らすことになった犬)

 

などなど。。。他にもほんの少しずつ登場する猫や犬や人がいます。

 

現在は全9巻

2019年11月22日に第6巻がでました。

そして第7巻はこの夏ごろ発売予定だったのですが

とのことです。

第7巻は2020年12月23日発売されました。

 

第8巻も出ています。(「おじいさんと子猫」はこちらに収録)

 

1~8巻セットもあります。(中古の場合もあるのでご確認くださいね)

 

そして、第9巻が11/22に発売されました。

 

 

まとめ

夜廻り猫の魅力は何といっても個性的な面々。

私が参加したトークショーで、実は最初にすべての猫の生まれと亡くなり方を決めていたという深谷先生。

評判がよくなりどの子も死なせることができなくなったと話していました。

8コマの中に込められた何気ない日常にある優しさや哀しさ。

誰にも身に覚えのある出来事や、懐かしく思い出す出来事。

辛い現実からも目を背けず、体のいいハッピーエンドにはしない潔さ。

私はいつも読んだ後に必ず心に何かが残ります。

ツイッターでの更新(毎週月曜日と金曜日)も楽しみにしています。

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